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バカラの確率:バンカー1.06%、プレイヤー1.24%、タイ14.36%

バカラの賭け方は「バンカー」「プレイヤー」「タイ」(引き分け)の3つが基本で、どれも勝つ側を選ぶだけの単純な賭けですが、控除率は賭け方によって1%台から14%台まで大きく違うため、同じ金額を賭けても、平均して失う額は選び方によって10倍以上変わります。このページでは、8デッキで行う場合のすべての配り方を編集部が数え上げた結果をもとに、それぞれの確率と控除率、手数料を取らないルールの数字、そして過去の勝敗の記録が次の勝負を変えない理由を説明します。

このページの要点

  • 8デッキのバカラでは、バンカーが勝つ確率は約45.86%、プレイヤーは約44.62%、タイは約9.52%です
  • バンカーへの賭けは勝ったときに5%の手数料が引かれ、控除率は約1.06%で、プレイヤーへの賭けは約1.24%です
  • タイへの賭けの控除率は、配当が8対1なら約14.36%、9対1でも約4.84%で、バンカーやプレイヤーよりはるかに高くなります
  • 手数料を取らずにバンカーが6で勝ったときの配当を半分にするルールでは、バンカーへの賭けの控除率は約1.46%に上がります
  • 罫線に残るのは勝敗の記録だけで、次の勝負を決めるのはシューに残っているカードと3枚目のルールです

8デッキのバカラで、それぞれが勝つ確率

バカラ(プント・バンコ)では、3枚目のカードを引くかどうかがあらかじめ決められた「3枚目のルール」で決まるため、賭ける側が選べるのは、どこに賭けるかと賭け金だけです。IR整備法のもとでカジノ管理委員会が定めた規則(3条)はバカラもIRのカジノのゲームに含めていますが、日本で合法的に賭けられるカジノはまだ開業しておらず、海外のオンラインカジノに国内から賭ければ犯罪になります(オンラインカジノの違法性)。

編集部は、8デッキ416枚のカードからの配り方をすべて数え上げ、配ったカードを戻さないという条件で、それぞれの結果が出る確率を分数のまま計算しました(表の数字は小数第3位を四捨五入)。バンカーが勝つ確率は約45.86%、プレイヤーは約44.62%、タイは約9.52%となり、バンカーが勝つ確率のほうがプレイヤーより約1.24ポイント高くなっています。

8デッキのバカラの確率と控除率(編集部の計算)
賭け勝つ確率配当控除率100円あたりの期待値
バンカー45.86%1対1(5%の手数料)1.06%−1.06円
プレイヤー44.62%1対11.24%−1.24円
タイ(8対1の場合)9.52%8対114.36%−14.36円
タイ(9対1の場合)9.52%9対14.84%−4.84円
バンカー(手数料なしのルール)45.86%1対1、6で勝つと1対21.46%−1.46円

バンカーの5%の手数料と1.06%

バンカーに賭けて勝つと、勝ち分から「コミッション」と呼ばれる5%の手数料が引かれるため、100円を賭けて勝ったときの勝ち分は95円です。期待値は0.95×45.860%−44.625%で約−1.06%となり、手数料がなければ約1.24%のプラスになる期待値が、この5%によってマイナスに変わる計算です。

プレイヤーへの賭けは手数料のない「1対1」の配当ですが、勝つ確率がバンカーより低いため、期待値は44.625%−45.860%で約−1.24%です。タイになった回は、バンカーとプレイヤーへの賭けは勝ちでも負けでもなく、賭け金がそのまま戻るため、この2つの賭けではタイの確率は損益に入ってきません。

タイへの賭けは控除率14.36%

タイへの賭けは、事情がまったく違います。タイは約9.52%の確率でしか起きないため、配当が「8対1」の場合の期待値は8×9.516%−90.484%で約−14.36%となり、100円あたりの平均の損失はバンカーへの賭けの13倍を超えます(約1.06円に対して約14.36円)。配当が9対1の場合でも約−4.84%で、どちらの配当でもバンカーやプレイヤーへの賭けより控除率がはるかに高いことに変わりはなく、私たちはタイの配当の高さを有利さのしるしとは読んでいません。

勝負がついた回だけで数えた場合と、手数料なしのルール

タイの回を除き、「勝負がついた回」だけで数えた場合、バンカーへの賭けの控除率は約1.17%、プレイヤーへの賭けは約1.36%になります(どちらも編集部の計算)。表の数字は、賭けた総額に掛ければそのまま期待される損失になる賭け1回あたりの値で、こちらは勝負がついた1回あたりの値ですから、資料を比べるときには、どちらの数え方で書かれているかを確かめる必要があります。

手数料を取らない代わりに、バンカーが6で勝ったときだけ配当を賭け金の半分(1対2)にする「手数料なし」のルールでは、バンカーへの賭けの控除率は約1.46%と、手数料5%のルールより高くなります。編集部の計算では、バンカーが6で勝つ確率は約5.39%で、この回の勝ち分が半分に減る分が手数料の代わりとなり、しかも5%の手数料よりも大きな取り分を生んでいます。

罫線は次の勝負を変えない

バカラでは、過去の勝敗を記号で並べた「罫線」を見て、バンカーが続いているから次もバンカー、あるいはそろそろプレイヤーといった読み方が紹介されることがあります。しかし罫線に残るのはどちらが勝ったかという記録だけで、次の勝負を決めるのは「シュー」と呼ばれる箱に残っているカードの並びと3枚目のルールであり、勝敗の模様がそれを動かす仕組みはありません。罫線は、記録にすぎません。

このページの確率は8デッキがそろった状態(シューの最初)から配る1回について計算したもので、カードは配った分だけ減っていきますが、罫線が記録しているのは勝ち負けの並びであって、どのカードが使われたかではありません。前の勝敗を見て賭け先を変える方法は、ルーレットの確率で取り上げた「ギャンブラーの誤謬」と同じ考え方の上に立っているため、私たちはこれを次の勝負を読む手がかりとは考えていません。

仮に100万円分を賭けた場合

仮に1回1万円を100回、合計100万円をバンカーに賭けたとすると、期待される損失(控除率×賭けた総額)は約10,579円で、同じ100万円をプレイヤーに賭ければ約12,351円、タイ(8対1)に賭ければ約143,596円です。これは平均の値で、実際の100回の結果は勝ち越すことも大きく負けることもありますが、賭ける回数が増えるほど、賭けた総額に対する損失の割合が控除率に近づいていくという関係は、どの賭け方でも同じです。

負けるたびに賭け金を倍にしていく「マーチンゲール法」をバンカーへの賭けで使うと、5%の手数料が、この方法の前提になっている計算を崩します。仮に10単位から5回続けて負けると(10、20、40、80、160単位)、負けの合計は310単位で、6回目の320単位でようやく勝っても、手数料を引いた勝ち分は304単位にとどまり、それまでの負けを取り戻せません。

よくある質問

バンカーとプレイヤーでは、どちらの控除率が低いですか。

バンカーです。5%の手数料を引いても控除率は約1.06%で、プレイヤーの約1.24%より低くなりますが、どちらも期待値はマイナスです。

タイの配当が高いのはなぜですか。

タイが起きる確率が約9.52%と低いためですが、8対1の配当は確率に見合っておらず、控除率は約14.36%になります。

罫線を見れば次の勝敗を予想できますか。

できません。罫線は勝敗の記録で、次の勝負を決めるのはシューに残っているカードと3枚目のルールです。勝敗の並びから次を読めると考えるのは、ルーレットの場合と同じ「ギャンブラーの誤謬」です。

手数料なしのバカラのほうが得ですか。

バンカーが6で勝ったときの配当が半分になるため、バンカーへの賭けの控除率は約1.46%と、手数料5%のルールの約1.06%より高くなります。

出典と参考資料

  1. カジノ管理委員会関係特定複合観光施設区域整備法施行規則(第3条)、e-Gov法令検索
  2. カジノ事業活動の規制、カジノ管理委員会
  3. ギャンブラーの誤謬、ウィキペディア日本語版
  4. オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!、警察庁